「ナマズを釣りたいけどタックルはなにがいいの?」
「ナマズが釣れるポイントは?」
ナマズゲーム初心者の方はこのように思ったことはないでしょうか?
この記事では、ナマズを釣るためのタックルや釣れるポイント、時間帯などを詳しく説明しています。
ぜひ、参考にしてナマズゲームに挑戦してみましょう。
ナマズの特徴
ナマズはこんな魚!
ナマズは夜行性で、音や波動に敏感に反応する魚です。
雨のあとや水温が上がる初夏〜秋がベストシーズンで、都市近郊の用水路や中小河川でも狙える身近なターゲット。
最大で70㎝を超える個体もいて、強烈な引きと豪華なバイト音が魅力です。
見た目は少し怖いですが、実はとても繊細な一面もあり、扱いには注意が必要。
近年はルアーで狙う「ナマズゲーム」が人気で、初心者でも道具を揃えれば気軽に挑戦できます。
ナマズを釣るためのタックル
ナマズ釣りでは、パワーと耐久性を重視したタックルが基本です。
特に障害物の多い場所では、やり取り中に無理なファイトになることも多いため、安心して引き寄せられるセッティングが大切です。
重すぎないバランスを意識すれば、長時間の釣行でも疲れにくくなります。
ここからは、ロッド・リール・ライン・リーダーについて詳しく見ていきましょう。

ロッド
ナマズロッドは6〜7ftのミディアム〜ミディアヘビーが定番です。
柔らかすぎるとフッキングした後のやりとりがやりにくく、硬すぎるとフッキングが決まりづらくなります。
感度よりもパワーと耐久性を重視しましょう。
専用ロッドが理想ですが、バスロッドでも代用可能です。
トップウォータールアーを操作しやすいティップ(竿先)と魚の引きを受け止め寄せるバットパワーがポイントです。
リール
リールは耐久性が高いベイトリールがおすすめです。
ナマズは思った以上に暴れるため、協力なドラグ性能が求められます。
スピニングリールでも問題はありませんが、太めのラインを使うならベイトリールの方が扱いやすいです。
また、ベイトタイプの方がピンポイントでキャストしやすいのも特徴。
ギア比は「ノーマル〜ハイギア」でOK。
巻き感が軽く、手返しの良いモデルを選ぶと夜の連続キャストも快適です。
ライン
ラインはナイロン20lb前後が基本です。
ナマズの強烈な引きにも耐えられ、ルアー操作にも適しています。
PEラインを使う場合は3〜5号を基準にし、ナイロンやフロロのリーダーを1mほど無数と安心です。
また、障害物の多いエリアでは根ズレ対策も重要なので、ラインチャックはこまめに行いましょう。
リーダー
ナマズの引きや障害物との擦れに対応するために、16〜25lbを推奨します。
長さは1m程度で十分です。
あまり長いとキャストしにくくなるため注意が必要です。
結束部はしっかり締め込み、ルアー交換時に摩耗があればその都度カットして結び直しましょう。
ナマズ釣り初心者向けタックル一覧表
| アイテム | おすすめスペック・特徴 | 選び方のポイント |
|---|---|---|
| ロッド(ナマズロッド) | 長さ:6〜7ft前後 硬さ:ミディアム〜ミディアムヘビー ルアーウェイト:10〜40g程度 | ・ナマズの強い引きに耐えられるパワーが必要 ・障害物の多い場所では短め、オープンエリアでは長めが扱いやすい |
| リール(ベイト or スピニング) | ベイト:ギア比6.0〜7.0前後 スピニング:2500〜3000番 | ・キャスト精度を重視するならベイト ・扱いやすさ重視ならスピニングも◎ |
| ライン(PEライン) | 太さ:PE 3〜5号 | ・ナマズはストラクチャーに潜りやすいので強度重視 ・視認性の高いカラーを選ぶと夜釣りでも見やすい |
| リーダー(フロロカーボン or ナイロン) | 太さ:20〜30lb(約5〜8号) 長さ:50cm〜1m | ・歯やコンクリートとの擦れ対策に必須 ・硬めのフロロが根ズレに強くおすすめ |
タックルはわかったけど、
どんなルアーでナマズは釣れるの?
ナマズと釣る仕掛け(ルアー)
ナマズ釣りでは「音」と「波動」で誘うルアーがメイン。
主にトップウォーター系を中心に使います。
代表的なのが「ノイジー系(カップ系)」「ハネモノ系」「ウェイクベイト」「フロッグ」「スピナーベイト」 。
どれも水面で派手にアピールするのが特徴です。
ナマズゲームでは特に「チャポチャポ音」が効果的。
音に反応して水面を割る瞬間は、何度見ても鳥肌ものです。
ノイジー(カップ系)
ノイジー系は、カップ部分で水をかき回しながら音と波紋で誘うルアー。
ナマズ釣りの代名詞的存在で夜の静寂に響く「ポコポコ音」が喜劇的です。
一定のリズムを保ちながら、流れ込みやヨレをゆっくり巻くだけでナマズがいれば反応があるはずです。
ハネモノ
羽根のようなパーツで左右に揺れながら進むルアー。
波動とシルエットの大きさで存在感抜群です。
スローリトリーブで「カタカタ」とクロールさせるのがコツ。
ノイジー系よりもゆっくりと巻けるのでスローに誘いたい時に有効です。
ウェイクベイト
水面直下を泳ぐウェイクベイトは、ナマズが表層を意識している時にぴったりで、控えめな波動でナチュラルに誘えます。
音や波動が強すぎるルアーに反応しない時の”食わせ”ルアーとして重宝。
流れ込みのヨレや明暗の境目を通すと、よりバイトが出やすいです。
フロッグ
フロッグは草の上やストラクチャー(障害物)の中でも引ける「カバー専用ルアー」。
ボディの中にフックが隠れているのでウィードエリアやカバー打ちに効果的。
障害物にとても強く、根掛かりはほとんどしません。
また、ボディは柔らかくナマズが食いつくとフックが出る仕組みになっているのでフッキングがしやすいです。
スピナベイト
スピナベイトはブレードの反射と振動で広範囲を探れる万能ルアー。
少し濁った水でもアピール力が高く初心者にも扱いやすいタイプです。
また、ナマズがトップになかなか出ない時に有効。
水面直下や中層、ボトムまで幅広く探れるのでその日のナマズのレンジを探ることができます。
間数に止めておくと沈んでしまうので、根掛かりに注意が必要です。
ナマズ釣りで使う代表的なルアー一覧
| ルアーの種類 | 特徴・動き | 使い方のポイント |
|---|---|---|
| ノイジー(カップ系) | カップが水をかき回して「ポコポコ音」を出す。音と波紋で強力にアピール。 | 一定のリズムでゆっくり巻くのがコツ。流れ込みやヨレで特に効果的。 |
| ハネモノ | 羽根のようなパーツで左右に揺れながら「カタカタ」とクロール。波動とシルエットが大きい。 | スローリトリーブでじっくり誘う。スローに攻めたい時におすすめ。 |
| ウェイクベイト | 水面直下を泳ぎ、控えめな波動でナチュラルに誘う。 | 明暗の境目や流れ込みに沿って通す。音にスレた状況で有効。 |
| フロッグ | 障害物の中でも引けるカバー専用ルアー。フックが隠れて根掛かりしにくい。 | 草際やウィードエリアを通す。食いついたらしっかり合わせる。 |
| スピナーベイト | ブレードの反射と振動で広範囲をサーチ。濁りのある水でもアピール力が高い。 | 中層~ボトムを一定スピードで巻く。止めすぎると根掛かりに注意。 |
ナマズを狙うポイント
ナマズは流れが緩く、エサが溜まりやすい場所を好みます。
代表的なのは「用水路」「堰下(せきした)」「橋脚回り」「流れ込み」など。
夜になると警戒心がなくなり、浅場までエサを探しに出てくるので、足元にも注意が必要です。
また、雨上がりの濁り水はチャンスタイムです。
警戒心が薄くなり、活性が上がりバイトが連発することもあります。
ポイントはわかったけど、
釣れやすい時間はいつ?
時間帯
ナマズ釣りでは、時間帯によって活性や釣り方が変わります。
夜になると一気に動きが活発になりますが、日中でもポイントや条件次第では狙うことは可能です。
それぞれの時間帯での特徴を理解しておくことで、より効率的にナマズを仕留めるチャンスが広がります。
夜の時間帯
ナマズ釣りのゴールデンタイムは、やはり夜。
日没後から深夜にかけて、ナマズは警戒心が薄くなり活発に活動します。
特に静まり返った夜中は、水面の小さな波紋や音にも反応します。
ルアーを護岸沿いや遠投してゆっくり巻くとバイトを誘発できます。
また、街灯周りや流れ込みなど、明暗の場所や変化のあるエリアは絶好のポイントです。
昼の時間帯
日中のナマズは、日差しを避けて物陰や深場に潜んでいることが多いです。
葦(アシ)の影や流れ込みの少し深くなっているポイントがおすすめ。
警戒心が高い分、足音や影が水面に映るだけで逃げてしまう場合があるので、水際に近づく際は注意が必要。
また、じっとしている場合があるので、目の前にルアーを落とすとリアクションバイトが誘えるかもしれません。
ナマズって実はデリケート?
パワフルに暴れるイメージのナマズですが、実はとてもデリケートな魚。
体表はヌルヌルとした粘膜で覆われており、これは外敵や病気から身を守っています。
そのため、素手で触ったり地面に置いたりすると、粘膜が剥がれて弱ってしまうことがあります。
また、釣り上げた直後は暴れますが、無理に掴まずにタオルやフィッシュグリップを使うのがベター。
写真を撮る際も短時間で済ませ、リリースする場合は水面でしっかり体を支えてあげましょう。
ナマズ釣りは迫力あるバイトやファイトが魅力ですが、釣った後の優しい扱いも大切。
この意識を持つことで、より深くナマズゲームを楽しむことができます。

まとめ
ナマズ釣りは、夜の静けさの中で「ジョボッ!」と水面を割るバイトがたまらない釣りです。
音と波動で誘うルアーを駆使し、ポイントや時間帯を意識することで初心者でも十分チャンスがあります。
特別な道具がなくても始めやすく、身近な河川や用水路でも楽しめるのが魅力。
一度その強烈なバイトと引きを味わえば、きっとナマズゲームの虜になるはずです。
釣った後は優しく扱い、ナマズに感謝の気持ちを忘れずに。
夜の水面で出会う一匹との勝負を、ぜひ楽しんでみてください。





