「ナブラって見たことあるけどチャンスなの?」
「ナブラが起こったらどこに投げればいいの?」
釣りをしていてキャストやルアー選びに迷ったことはないでしょうか?
この記事では、ナブラ打ちでの有効なアクションやルアー選び方について詳しく解説しています。
最後まで読んでナブラ打ちマスターになってください。
ナブラとは
ナブラはこんな現象です!
小魚(ベイト)が大型魚に追われて海面を逃げ惑う現象のこと。
水面が激しくバシャバシャと波立ち、まるでお湯を沸騰しているように見えるのが特徴です。
この状態はまさに捕食の真っ最中。
ブラやカツオなどの青物がベイトを追っている瞬間で、釣り人にとっては”最大のチャンス”ともいえます。
ナブラって本当にチャンスなのか?
「ナブラ=釣れる」と思われがちですが、実際にはそう簡単ではありません。
確かに魚が捕食している状況ですが、ベイトを食べることに集中しているため、ルアーに見向きもしないことも多いです。
つまり、「チャンスでもあるが、狙い方次第」。
ナブラの種類(広がるナブラ、移動ナブラなど)やベイトの大きさ、魚の活性を見極めて、最適なルアーとアクションを選ぶことが重要です。
どんなルアーを投げればいいのか?
ナブラ打ちでは、ベイトの種類や大きさ、活性に合わせたルアー選びがカギになります。
ここでは代表的な3種類を紹介します。
メタルジグ
飛距離が出やすく、遠くのナブラにも対応可能。
魚が海面を意識していうる時は、竿を立てれば表層狙うこともでき、中層を意識している時はゆっくり巻いてレンジを下げて狙えます。
活性が高い時はスピーディーに、低い時はスローに誘うことが効果的的です。

トップウォーター
水面で派手にアピールできるルアー。
ナブラが水面で起きている時は特に有効です。
ポッパーやペンシルなどで「逃げ惑うベイト」を演出すれば、バイトを誘発できます。
また、水面でステイさせるのも効果的で、アクションした後に、5〜10秒ほど止めているとバイトする時があります。

シンキングペンシル
水面下から下のレンジを泳がせたい時におすすめ。
小魚の群れに紛れ込むようにアプローチできるため、見切られにくいのが特徴。
また、シャクったりするよりも弱った小魚を演出するのが重要。
ゆっくり巻いたり、カーブフォールさせて魚の食い気を誘いましょう。

ルアーの種類まとめ
| ルアーの種類 | 特徴 | おすすめの状況 | 使い方のポイント |
|---|---|---|---|
| メタルジグ | 飛距離が出やすく、遠くのナブラにも届く。表層〜中層まで幅広く探れる。 | ナブラが少し離れている時/魚が表層〜中層を回遊している時 | 活性が高い時は速巻き、低い時はスロー。竿の角度やリトリーブスピードでレンジを調整。 |
| トップウォーター | 水面で強くアピールできる。ポッパーやダイビングペンシルが代表。 | ナブラが水面で発生している時 | 「逃げ惑うベイト」を演出するようにアクション。アクション後に5〜10秒ステイさせるのも効果的。 |
| シンキングペンシル | 水面下〜中層をナチュラルに泳がせられる。弱った小魚を演出。 | ベイトが沈み気味/魚の警戒心が高い時 | シャクらず、弱ったベイトのようにゆっくり巻く。カーブフォールも有効。 |
次は動かし方を紹介!
ナブラの誘い方
ナブラを見つけたら、まずは魚の動きをよく観察し、焦らずルアーを通すことが重要です。
青物はベイトを追っている最中でも、動きやスピードの違いには敏感です。
ルアーを動かしすぎると見切られることもあります。
そのため、ナブラ打ちではベイトの動きを意識しながら、巻きスピードやアクションを自然に演出する必要があります。
ここからは代表的な4つの誘い方を紹介します。
ただ巻き
最も基本的な誘い方です。
ナブラの進行方向へキャストしいたら、一定のスピードでリールを巻くのがキモです。
小魚が平然と泳いでいるのを演出するのがポイント。
小魚が何もなかったように平然と泳いでいると錯覚し、フィッシュイーターはバイトしてきます。
一定のスピードで巻く。
魚の重さが十分に乗ってからアワせる。
ストップ&ゴー
リールを「巻いて止める」を繰り返す方法です。
巻いて止めることで、ルアーが「止まる瞬間」に反応して食いつくことがあります。
リールの巻く回数は3〜5回巻いて1秒止めるのが効果的です。
魚の反応を見ながら、止める長さを変えてみましょう。
フォール
ルアーをただ沈めてアタリをとる誘い方です。
キャスト後にリールを巻かずにルアーを自然に沈めていくとフォール中に「コンッ!」と食ってくることがあります。
リールのベールを返して「フリーフォール」で誘うか、ベールを返さずにテンションをかけながらの「テンションフォール」があります。
その時の状況に合わせて、「フリーフォール」か「テンションフォール」で探るのが効果的。
ワンピッチ
ロッドを1回しゃくるごとにリールを1回転巻くアクションです。
一定のリズムでしゃくることで、ルアーが小魚のようにキラッと動き、青物の帆ショックスイッチを刺激します。
最初は「トン・トン・トン」とリズムよく動かすことを意識しましょう。
早くなったり遅くなったりせず、一定の店舗を保つのがコツです。
誘い方まとめ
| 誘い方 | 特徴 | やり方の手順 | コツ・注意点 |
|---|---|---|---|
| ただ巻き | 最も基本的な誘い方。小魚が自然に泳いでいる動きを再現できる。 | ① ナブラの進行方向へキャスト ② 一定のスピードでリールを巻く ③ 魚の重さがしっかり乗ってからアワセる | ・スピードを一定に保つのがポイント ・ナチュラルな泳ぎを意識 ・焦らず、重みを感じてからアワセる |
| ストップ&ゴー | 巻いて止めるを繰り返して、逃げ惑う小魚を演出。変化をつけてバイトを誘う。 | ① リールを一定速度で巻く ② 数秒止めてフォールさせる ③ 再び巻き始める | ・止める時間を2〜3秒などリズムを変えて試す ・活性が低い時ほどストップを長めに ・動と静のメリハリを意識する |
| フォール | ルアーを沈める間に食わせる誘い方。喰い渋り時にも効果的。 | ① キャスト後、ラインテンションを軽く保つ ② ルアーが沈む間にバイトを待つ ③ 当たりを感じたら素早くアワセる | ・テンションフォール(張り気味)でアタリを感じやすく ・フリーフォール(糸フリー)で自然に見せるのも◎ ・フォール中の当たりを見逃さないよう集中! |
| ワンピッチジャーク | ロッドを1回しゃくり、1回巻くを繰り返すアクション。青物に特に有効。 | ① ロッドを上げながらリールを1回転 ② ルアーがスライドする動きを繰り返す ③ テンポよく続ける | ・一定のリズムで続けると効果的 ・速めのテンポでリアクションバイトを狙う ・疲れにくいリズムを自分なりに見つける |
ナブラの真ん中に投げていいのか
ナブラの真ん中へ直接キャストするのはNGです。
魚が驚いてナブラが散ってしまうとこがあるので、チャンスを潰してしまいます。
狙うべきは「ナブラの進行方向」や「ナブラの外側」です。
フィッシュイーターは逃げるベイトを追って動いているので、その先にルアーを通すイメージでキャストしましょう。
また、ナブラの奥に投げて誘いながらナブラを通すのも効果的です。
焦ってナブラのど真ん中にキャストするよりは、プレッシャーを与えずにすみます。
進行方向がわからない場合は、奥に投げるのを意識しましょう。
ナブラで釣れない時の対処法
ナブラが出ているのに全然食ってこない…実はよくあります。
魚は目の前のベイトに夢中になていて、少しでも違和感があるとルアーを無視します。
そんな時は「ルアーのサイズ」「カラー」を見直してみましょう。
ちょっとした調整で反応ガラッと変わることがあります。
ベイトのサイズにルアーを合わす
ナブラの中で逃げているベイトの大きさをよく観察してみましょう。
もし小さめのイワシやキビナゴが多いなら、ルアーを近いサイズ合わせるのがポイントです。
大きすぎるルアーは”偽物”だお見切られやすいため、10〜20gほどのメタルジグや小型のミノーなどを使うと食いつきが良くなります。
小さいベイトの時はクリアカラーに!
ベイトが極端に小さくシラスなどのパターンの場合は「クリアカラー」や「シルバー系」が効果的。
魚とって違和感なのない”自然な光り方”を演出できます、
また、着水を派手にして着水バイトを狙うのも効果的です。
水飛沫に反応してバイトを誘発できます。

ナブラが起こりやすい時間
ナブラはフィッシュイーターがベイトを捕食している時に起こる現象です。
つまり「魚がごはんを食べたい時間帯」を狙うのがポイント。
1日の中でも、特に朝と夕方、そして潮が動くタイミングにナブラが発生しやすくなります。
朝まずめ
夜が明けてすぐの時間帯は、ベイトが浅場に集まり、青物の活性も一気に上がります。
あぜが弱く、海面の変化が見やすいものこの時間帯。
短時間勝負になるが、ナブラを狙うなら朝まずめが一番のおすすめです。
夕まずめ
日が沈み始める夕方の時間帯もチャンス。
朝と同じようにベイトが動きだし、それを追って青物が捕食を始めます。
光量が少なくなるため、魚の警戒心も薄れ、思いがけない大物がヒットすこともあります。
潮の動き始め・動き終わり
潮の流れが変わる「潮の動き始め」や「潮の動き終わり」も、ナブラが発生しやすいタイミングです。
潮が動くとベイトも流れに乗って動くため、青物が捕食行動に入ります。
逆に「潮止まり」は魚の動きも鈍くなるため、あまり期待できません。
まとめ
ナブラは、釣り人にとって最高のチャンスです。
海面が騒がしくなっているとつい焦ってしまいますが、大切なのは「落ち着いて状況を見極めること」。
ベイトの種類や大きさ、魚の動きに合わせてルアーを選び、自然にせることが釣果への近道です。
焦ってナブラの真ん中に投げるよりも、少し外側や進行方向を狙うのが効果的。
また、ベイトが小さい場合は、ベイトサイズに合った小さめのルアーやクリアカラーを使うことで、見切られにくくなります。
サブラは一瞬で消えることが多いですが、その一瞬のチャンスをモノにできた時の喜びは別格です。
落ち着いて狙いを定め、次のナブラでは最高の一本をキャッチしてみてください。









