釣りをしていると、水面がざわついたり、魚が跳ねたりする光景を目にすることがあります。
「今のナブラ?それともボイル?」と感じたことはないでしょうか。
一見どれも同じように見えますが、「ナブラ」「ボイル」「ライズ」には明確な違いがあります。
この記事では、それぞれの現象の意味と見分け方、そして釣りでどう活かせるのかを詳しく解説します。
釣果アップのヒントになる内容なので、ぜひ最後まで読んでみてください。
ナブラとは?
「ナブラ」はこんな現象です!
小魚(ベイト)がフィッシュイーター(捕食魚)に追われて逃げ惑う現象のこと。
海面が「ザワザワ」「バシャバシャ」と激しく波立つのが特徴で、海釣りではタイミングが合えば見られます。
たとえば、ブリやカツオ、サバなどの青物がイワシの群れなどを追い込むと、ベイトは一斉に逃げまどい、水面が泡立つような状態になります。
これがまさに「ナブラ」。
遠くからでも確認できるほど派手な現象です。
ナブラの特徴
ナブラが発生している時は、魚の活性が高く、絶好のチャンス。
ただし、小さいナブラ場合にど真ん中にルアーを投げ込むと、ベイトが散ってしまうこともある。
ナブラの進行方向を予測してキャストし、ただ巻きやトゥイッチで自然に泳ぐ小魚を演出するのがコツです。

ボイルとは?
捕食魚が水面で実際にベイトを食べている瞬間のこと。
”ナブラ”は群れで捕食するのに対して、”ボイル”は単発で捕食すること。
シーバスやブラックバスが「ドバッ!」「バシャッ!」と音を立てて捕食するシーンが特徴です。
水しぶきが上がり、水柱が立つような捕食が見られることもあります。
ボイルの特徴
ボイルが起こったら、迷わずキャスト。
ルアーは”トップウォータプラグ(ペンシル・ポッパー)”がおすすめ。
またベイトに合わせてミノーやワームといったものも有効です。
小魚が逃げ惑うアクションを演出し、捕食スイッチを刺激しましょう。
ボイルの中心に投げ込むと、ほとんどの場合警戒されてしまうので少し離れた位置に落とし巻きながら誘うのが効果的です。
稀に、ピンポイントに落とした方が食う時があるのでその状況に応じてキャストしてください。
ライズとは?
「ライズ」はこんな現象!
主に、淡水域で見られる、魚が水面の虫や小さな餌を食べる行動をさします。
トラウト釣りでよく使われる言葉です。
ナブラやボイルほど激しくなく、水面から跳ねたりして小さな音を立てて波紋が広がるのが特徴です。
また、イワシなどの小魚が水面で「ピチャピチャ」している時にもライズと言われたりします。
ライズの特徴
釣り方は、スプーンやトップウォータープラグでスローに誘ったり止めていると効果的。
流れに乗せて自然に見せることがポイントです。
■ ナブラ・ボイル・ライズの違いを一覧で比較
| 現象名 | 特徴 | ポイント |
|---|---|---|
| ナブラ | 小魚(ベイト)が青物などに追われて逃げ惑い、水面が「ザワザワ」「バシャバシャ」と泡立つ。広範囲で起こる派手な現象。 | ナブラの進行方向を予測してキャスト。真ん中に投げ込むとベイトが散ることもあるので注意。自然に泳ぐ動きを意識する。 |
| ボイル | 捕食魚が水面でベイトを実際に食べている瞬間。魚体が見え、「ドバッ!」などの音とともに水しぶきが上がる。 | ボイルの少し外側にキャストして通すのが基本。場合によってはピンポイントで狙うのも効果的。逃げ惑うベイトを演出する。 |
| ライズ | 魚が水面の虫や小さな餌を食べる行動。小さな波紋が広がり、静かで穏やかな現象。 | スローに誘うか、流れに乗せて自然に見せる。音や動きを控えめにして、魚にプレッシャーを与えないのがコツ。 |
■ まとめ:水面の変化を読むのが釣り人の腕
ナブラ・ボイル・ライズは、魚たちの「食事シーン」や「小魚が逃げ惑うシーン」を表す現象。
どれもチャンスではありますが、意味を知ることでそのチャンスを最大限に活かすことができます。
- ナブラ=逃げ惑う小魚の群れ
- ボイル=捕食魚が水面で食っている瞬間
- ライズ=淡水魚が虫を静かに食べたり、跳ねる瞬間
水面がざわつくとき、それは魚たちが動いている証拠。
その一瞬を見逃さず、自分のルアーを通すことができれば――あなたの竿にも、きっと次のドラマが訪れるはずです。
水面の変化を読むことが、釣果に繋がります。




